
こんばんは。外資系MRのアスカです。
本日は、製薬会社のMRが毎年減っているというニュースを元に、今後のMRの数の推移を予想していきたいと思います。
このままMRの数は減り続けていくのでしょうか。
目次
2018年は2500人のMRが減っている。

皆様、このニュースご覧になりましたでしょうか。
たった1年で2500人超退社 早期退職導入で減少加速 ミクスオンラインより
ニュースによると、2018年は4万1414人だったMRが2019年では3万8911人に減っているようです。
大手の内資系や外資系の会社でも100人近く減らしていることもあり、全体として去年の減少数がかなり多かったようです。
記事の中で名前が上がっている会社は、武田薬品、アステラス製薬、MSD、リリー、中外製薬、GSK、田邊三菱製薬が100人以上MRが減っている会社になります。
それ以外にもミクスの調査で、MR数を後悔しなかった会社として、ベーリンガーやノバルティスなどのMRも減少してるようなので、実際に減少している数はもっと多そうです。
こちらのデータで、5年ほど前からのデータも載っています。どこの会社も基本的にはMRの数は削減傾向にありますね。
一昔前は、MRの数にモノを言わせて、マンパワーで押し切っていたこともありますが、昨今の状況を考えると、こうなってくるのも仕方ないのかなと思います。
情報提供ガイドラインの制定によって、より厳しくなってくることも予想されます。まだまだ人が減る可能性も高いと思います。
これからの時代はMR×デジタル

これは、どこの会社もかなり導入しているところだと思います。
デジタルチャネルを利用した多くのプログラムで、より効率化を意識した活動をしていくような時代に突入しています。
遠隔地でなかなか面会に伺うことができない医師に対して、インターネットを利用してオンラインでの面談をしたり、インターネットを利用して講演会を実施したりと、今後はデジタルチャネルの利用で、ますます少数精鋭のMRで活動して育時代になると思います。
また、AIなどの導入が始まると、どんどんとMRという仕事は数が減っていくことが予想されます。
このあたりに関しては、色々な会社が色々な取り組みをしており、いかに少ないMR数で、全国をカバーするかということが求められています。
もちろん現在全国で500人体制をとっている会社が突然100人体制にしたりはしないと思いますが、数年かけて半分くらいまで減らすようなことも計画されているかもしれません。
そのため、今後のMRという仕事はより色々な仕事で高い能力値を求められてくると思います。
今のうちから、会社が導入するシステムに対して、嫌悪感を抱くのではなく、前向きにどう利用していくのかを考えて実行できるMRが今後も生き残っていくMRになるはずです。
色々な能力を身に着けておく。

今、時代はものすごいスピードで変化しています。
これからは、MR数ももっと減っていくと思いますが、ここに関してあまり悲観的になる必要はないです。
MRという仕事がもっと効率化されて、人数は減ります。
それでも、従来MRだった人がすぐにクビになるわけではありません。MRという仕事が効率化されてくれば、今までになかったような新しい仕事がでてくることも予想されます。
どんな仕事がでてくるか、まだ予想がつかないこともありますが、文章を書いたり、動画を作成したり、プログラミングを習得したり、というように、もしかしたら新しく出てくる仕事に応用できるスキルもあるかもしれません。
そして、これらのスキルは今から磨くこともできます。
個人的には、5Gの時代が来れば動画市場はより盛り上がると思いますし、AIが現場に導入されてくるのであれば、プログラミングは勉強しておいて損はないと思います。
少し応用的な内容にもなりますが、雇用が守られない今、市場から必要とされる人材になっておく必要があります。
そういった意味でも自分のスキルを増やしたり、磨いたりしておくことは、市場価値を上げる意味でもかなり良いと思います。
今のMRにできることは?

動画やプログラミングに関しては、独学だとプロにはなかなか勝てないので、より現実的に今のMRはどうすればよいのかということですが、MRとしてやっていきたいのであれば、MRとしての市場価値を上げておくことです。
今、どういったMRが市場として評価されるのか。
医師のニーズや課題を的確に捉え、自社製品でそれを解決するための能力なども大切ですが、なかなか評価しづらいポイントです。
もっと単純に考えるのであれば、自分のエリアのマネジメント方法について、デジタルチャネルを駆使した活動ができるMRは、これからの時代で評価されていくと思います。
なぜなら、今後MR数が減るということは、担当するエリアの範囲は広くなります。地方であれば1人で1県担当もありえます。
そうなった時に、いかに効率的にデジタルチャネルを活かして、活動できるかは大切です。
今のエリアで上手くそれができるMRは、市場での価値は上がると思います。
また、それに少し関連してですが、色々な領域を経験していることもポイントになると思います。流行で言えば、オンコロジーや希少疾患、バイオ系など、領域経験者が強い市場になるので、ここの経験は活きると思われます。
特に希少疾患などは、既にMR数は少ないので、これからのMRの働き方に近いところがあると思います。
そこで活躍できれば、今後10年くらいはどこの会社でもMRとしてやっていける気がします。
MRの未来

少し先のMRの未来は、現役MRの方でアンテナの高い方であれば、ある程度予想がつくと思います。
とは言え、そのために準備や何かしている人は少ないです。
そうなると、今からでも何かしら意識して取り組んでいる人というのは、既に頭一つ抜け出ているわけです。
もちろん目の前の仕事に一生懸命取り組むことは大切ですが、今後の未来を見据えておくことも大切です。
もちろん未来は誰にも分かりません。正解があるわけでもありません。
ただ、これはやっておいたほうがいいと思っていることでも、できていない人が多いのも事実です。
英語なんて、その最たるものですね。
かくいう私もまだまだできていないことも多いです。
ただ、テクノロジーが好きで、好奇心が強いので、それを活かして少し先の未来を予想していきたいと思っています。
変化の激しい製薬業界ですが、少し先を見据えた内容のブログを書いていきたいと思っていますので、「ふーん」くらいの気持ちで呼んでいただけると嬉しいです。