
こんばんは。外資系MRのアスカです。
本日は、コロナウィルスの大流行でささやかれるMRの不要論に関して、記事を書いていきたいと思います。
個人的な感想としてコロナウィルスがここまで流行るとは思っていませんでした。。
目次
MR不要論の再燃!MRは不要なのか?

もうそろそろコロナウィルス関連の記事を書くのは、終わりかと思っていましたが、この影響がMRの不要論を再燃させているので、思うところがあり書くことにしました。
個人的に言える結論は、MRはなくならないと考えています。
もちろん現在のところ数は多いので、もっと適正な数に減って来るとは思いますが、この仕事がなくなることはないですし、急激に減ることもないと考えます。
理由は色々とありますが、その一つに、この世の中にいらないと思われている仕事はたくさんあるからです。
特に、世の中の営業という仕事の多くは、人によってはいらないと思われています。
不動産の営業とか、保険の営業とか、興味のない人に取っては、しつこく電話をしてきたり、何度も会いに来るのは、正直うっとおしいと思います。
それでも、営業マンというのは、それも加味した上で仕事をしています。
営業やっていたら、断られることなんて日常茶飯事です。
他の営業マンとMRなんてそんなに大きな違いはありません。
もちろん生命関連製品を扱っているので、売り上げ至上主義という訳ではありませんし、適切な情報を届けるというのが仕事なので、営業という側面は少ないかもしれません。
各製薬会社でも、数字と行動評価の割合に違いがある。

最近の日刊薬業のニュースでも取り上げてましたが、MRの評価の仕方が各社変わってきているようです。
販売情報提供活動ガイドラインの影響が大きいみたいですね。
MRの評価のなかで、売り上げの割合が最も多かったのが5割でした。
大体多くの会社が、5:5で売り上げとそれ以外の何かで決められていますね。
それ以外の何かというのは、上司の評価や行動ベースなどの活動の質を見る指標が主に使われているようですね。
記事の中でも言われていますが、確かに売り上げをMRの評価に入れるのは厳しくなっている風潮があります。
確かに、売り上げを評価に入れてしまうと、無理やり売ってきたり、適切ではない情報提供になってしまう可能性もあるかもしれません。(個人的にはそんな無茶苦茶なMRはあまりいないと思いますが)
ただ、確かにMRの評価に数字を入れることには議論があるところかと思いますが、個人的には、営業マンとして数字という指標がなくなることは非常にモチベーションが下がる可能性があると思います。
基本的に、MRの仕事としては、自社製品の適切な使い方を是正して、それによって結果として売り上げが上がるというものです。
恐らく多くの企業では、適正な目標が定められていると思いますし、おかしな目標が設定されている企業は減っていると思います。
適切な目標の管理を行えば、MRという仕事の評価に数字を入れることで、MRのモチベーションを上げ、結果として優秀なMRを生み出していくことができると考えます。
また、個人的には質的な評価という部分に関しても、今後は見直されていくべきだと思います。
多くは行動評価や上司からの評価がそれに該当しますが、これは本当にばらつきが多いです。
このばらつきを無くすようなシステムが出て来ることで、もっと洗練されて来ると思います。
数字の方が嘘をつかないので、体幹としては、上司からの評価という方が問題ににあるケースが多いですね。
コロナウィルスで訪問が制限されているところが多いことが不要論につながっている。

話を戻しますが、今回のコロナショックの流れで、そもそも不要不急の訪問以外を制限している施設や製薬会社側が訪問を自粛しているケースが多いです。
多くのMRは自宅で待機していることと思います。
ただ、最近Twitterなどの医師のアカウントを眺めていると、医局前のMRの待機がなくなって、非常に快適だと言う意見が結構見られます。
個人的には、これは大いにありえる話だと思います。
MRが医局前に立っているだけで、なんとなく圧迫感があるような気もします。
なので、医局前のMRのたちまちに関しては、この機会に改めて見直されるべきかと思います。
ただ、だからと言ってすぐにMR不要論に結びつけるのは、違うと考えます。
良い商品だから勝手に売れるわけではない。

これはどんな業界にも言えることかと思いますが、どんなに良い商品があっても、それを広めたり、説明してくれないとなかなか売れません。
世の中にはあなたが知らないだけで、あなたの日常をもっと豊かにしてくれる商品があるかもしれません。
もちろん今はインターネットで手に入る情報もたくさんあります。
ただ、それは、能動的に情報を探しに行った時に見つけることができる情報です。
医師も普段の業務の中で忙しいため、なかなか能動的に情報を集めることができていないと思います。
そんな中でMRからの情報提供は重宝されるケースもあります。
これからはそう言ったところに正しくアクセスできるMRが非常に優秀なMRになることが予想されます。
どんな業界の営業マンもそうだと思いますが、自社製品を売り込むだけだと誰も相手にしてくれません。
相手のニーズに沿って、気づきや発見を与えるような提案型の営業ができるかどうかができる営業マンということになると思います。
製薬会社がいくら良い薬を発売しても、それについてそもそも知らなかったり、知っていたとしても、使い方がわからないと、なかなか使うことを躊躇してしまったりするケースもあります。
そのために、我々MRが情報提供をしています。
確かに仕事をしていると、何社も何社も同じ先生に群がっているのを見ます。
そう考えると、MRのあり方を今一度考える必要はあると思っています。
ただ、現時点では、どうするのが良いかはわかりませんが、MRを国家資格にして、数を減らして、色々な薬の情報提供ができるようにする?みたいな感じのことも検討できるかと。(あくまで想像ですが、、)
これからの製薬業界の未来も気になりますが、個人的にはやはりMRの未来も気になります。
今は、もっと大きな視点から、世界情勢も気になりますが、色々なニュースにも注目していきたいと思います。