
こんばんは。外資系MRのアスカです。
本日は、本日のニュースであった武田薬品MRの新卒採用の選考基準で英語が導入される記事について書いていきたいと思います。
現在のMRはどうなるのでしょうか。
武田薬品MRの新卒採用で英語が選考基準に!

遂にきましたね!今やどこの会社でも、出世するには英語が必要なことは言われております。
外資系の会社はもちろん日本の会社でさえも、今後は海外を相手に戦っていく必要があるので、本社などでは、基本的に英語を求められることが多くなっています。
確かに英語が話せるバックグラウンドは大きいです。
そもそも日本は国民皆保険があって、薬というのはかなり使いやすい状況があるので、日本は薬が売りやすい市場として、全世界の製薬会社が狙っています。
とは言え、最近は多くの高額薬剤の出現によって、国民皆保険の限界も騒がれている状況です。
そのことによって外資系企業は、ターゲットを中国やインドなど他の国に移そうとしているような噂も聞きますし、内資系の製薬会社もどんどん外の国へ薬を輸出していかないと厳しい状況です。
薬というのは、有効成分に対して特許があるので、数年間はジェネリック医薬品が作られません。
ただ、安いジェネリック医薬品が作られると、一気に切り替えられるので、どんどん新しい新薬を開発していかないとその製薬会社は生き残ることが厳しくなります。
そういった意味でも、どこの会社もやはりある程度の英語力は必要となってきます。
そんな背景からやはり英語が喋れるMRの採用を積極的に行う方針を出したんだと思います。
では、MRの仕事に英語は必要なのか。

これは色々なところで話が出ていますし、私自身も以前書いたので、そちらを参考にして頂ければと思います。
参考:本当に必要なの?外資系MRが語る製薬会社のMRの英語の必要性。
結論から言えば、MRの仕事では、論文読む以外は必要ありません。
そのため、個人的な意見を言わせてもらえば、今回の武田薬品の決断は正直賛同しかねるところもあります。
まあ、実際に記事の中でも、TOEICなどの点数を設けるわけではなく、将来的な意欲なども踏まえて判断するとはなっています。
もちろん英語が喋れる方がいいに決まっています。
しかし、それを基準にしてしまうと、それ以外の魅力を逃してしまう可能性もあるのではないかと個人的には思います。
人間はいざ英語をしゃべらないといけない状況になった時は、恐らく頑張って適応しようとします。
例えば、来年武田薬品に入社するMRがいるとして、そのために英語をこれから半年かけて学んだとします。
方法は、国内の英会話教室なのか、海外留学なのかはどちらでもいいと思いますが、入社してからは、まず数年間MRをすることになります。
そうなると、まず英語は抜けてきます。
そして、数年後本社で英語を使う部署に配属になったとしても、リハビリが必要で1ヶ月~2ヶ月くらいしてやっと喋れるようになる感じだと思います。
でも、入社前に全く喋れなくても、ガッツのある子で、ある程度目的意識を持って頑張れる人であれば、数年後に英語を使う部署に放り込んで、3ヶ月~半年すれば、喋れるようになると思います。
そこの期間を会社として我慢して先行投資できるかどうかが大切になります。
武田薬品がこういう方針を出すと、それに向けて入社したいMRはみんな頑張ると思います。
まあ、そこの努力を見てるというならそれも大事かもしれませんが、個人的には英語を学ぶことよりももっと大事なこともあると思っています。
現役MRにしわ寄せはくるのか?

これはまずこないと思います。
最近では、色々な会社が優秀な新卒に給与1000万円出すという話もありますが、そもそもそんなに優秀な新卒はもっと違うことしてると思います。
現役MRに、英語を喋れなんて話はこないと思いますが、自分がどうしたいかによって英語の必要性は変わってくるでしょうね。
最近あった求人も年収ベースは高かったですが、英語が公用語の会社などもあったりして、そうなるとMRも英語を使わないといけない時代がくるかともおもいましたが、おかしな話ですよね。
医師と話をする時は日本語なのに、社内だけ英語って。
製薬会社の社内の公用語が全て英語になるような時代は恐らくこないと思いますが、自分がどういうキャリアを描きたいかによっては、求められることもあります。
そんな時に、英語ができないからあきらめるのではなく、他の能力を磨きつつ、英語に対する抵抗感もなくしておく必要はあると思います。
「この仕事では英語が必要になります。」「分かりました。やります。」
くらい言えるようにしておくと、いいんじゃないかなと思います。
英語だけで切られるような部署は見る目がないと思っていいです。
努力は必要ですが、それ以外で魅力を出せるところもたくさんあるので、そちらを磨いていきましょう!