
こんばんは。外資系MRのアスカです。
本日は、最近どこの会社でも多くなっている製薬会社のWeb講演会(インターネット講演会)について書いていきたいと思います。
今やこれをやっていない製薬会社はないと思います。
目次
製薬会社のWeb講演会ってどう?

昨今どの製薬会社でも当たり前のWeb講演会。
色々言い方はありますが、Web講演会、インターネット講演会、Web seminarなどが多いと思います。
私もあまり前のことは知りませんが、以前はWeb講演会といってもなかなかイメージが湧かず、毛嫌いしているMRや受け入れのよくない医療関係者も多かったと思います。
元々は、各エリアで色々な講演会が乱立していたり、接待等もあったので、そこまで必要なかったことも多かったのかもしれません。
ところが最近は接待が禁止され、経費削減で講演会等も減ってくる中で、時代の波の影響も結構大きかったのだと思います。
Web講演会って、Dr to Drの情報提供ができるという点は非常にメリットのある機会になるものです。
実際のWeb講演会はどういうものなのか?

MRの方であれば、「そんなの知ってるよ」という人も多いかと思いますが、簡単に説明していきます。
会社によっては、本社主導で企画しているところも多いようですが、私は何度か企画段階から関わっていたので、全容がだいたい分かっています。
基本的には、KOLに講演をしてもらうケースが多いです。
もちろん本社が絡むと全国クラスも多いですが、現場レベルでやる場合は、エリアのKOLみたいな人にお願いする場合もあります。
講演してもらう医師に色々お願いするわけですが、基本的にはそのあたりは講演会と変わりません。
全国に中継するわけなので、そのための業者にお願いして、どこか会社を押さえて、当日に臨みます。
ただ、普通の講演会と違ってギャラリーがいないので、講演する先生は少しやりにくいかもしれません。
あとは、当日のトラブルがないように準備して臨むだけです。
会場、業者、謝礼の経費だけで、一般参加者がいないので、全国でうまく使えばかなり有効で費用対効果の高いツールになると思います。
Web講演会のこれからはどうなる?

先ほども書きましたが、うまく利用できればかなり有効なツールになると思います。
ただ、デメリットや課題もあると思います。
メリットとしては、Dr to Drの情報提供が低価格で簡単にできることです。
デメリットとしては、やってるメーカーも多いので、受け入れが悪くなってきている。質疑応答などはやりにくい。情報交換会はない。など
デメリットの中でも、受け入れや質疑応答の工夫は、これから先の課題だと思います。
よほど興味のある内容でなければ、すんなりと実施までは至りません。
やってるメーカーも多いので、「前も似たような話聞いたなー」とか結構内容も被ってたりします。
今後は、ここも何かしらのカタチで改善していく必要があると思います。
以前の記事でも書きましたが、今後はデジタルの時代です。
MRが上手くデジタルを使いこなすことも大切ですが、会社としてももっと現場の役に立てるコンテンツを生み出していく必要があります。
今は本社でm3経由などでWeb講演会などやってますが、何かしら違うカタチのベンチャー企業などが現れてもおかしくないですね。
最近は、m3を使わず自社のシステムを使ってWeb講演会を実施する会社も増えているようです。
次世代のコンテンツが求められている。

Web講演会はかなり浸透しているかと思いますが、正直かなり厳しくなっている部分も多いです。
そもそも多忙な医師に1時間のWeb講演会というのは、コンテンツとして長いです。
Youtubeですら、一番見られやすい動画は、3~4分と言われています。
人の集中力はそこまで続きません。
そうなると、もっと短いコンテンツを数多く出すほうが好まれるかもしれませんね。
内容に関してももっと色々な工夫が必要です。
正直規制自体がかなり厳しい業界なので、工夫しようにもできない点もあると思います。
ただ、メーカーが関わる以上、医師が講演できる内容もかなり限定されてしまいます。
最近では、講演する医師がMRの説明会で使うスライドと同様のスライドしか使えないような会社も出てきているようです。
そんなWeb講演会面白くないですよね。
もっとユーザーニーズを捉えた内容のWeb講演会が出てくることを期待していますし、自分も生み出していきたいと思います。