
こんばんは。外資系MRのアスカです。
本日は、よく聞く話として、オンコロジーMRは勉強が大変なのか。という点について書いていきたいと思います。
他にも色々大変な領域はあると思いますが、今回はオンコロジーに絞ります。
目次
オンコロジーMRは勉強が大変なのか?

この話ってよく聞きますよね。
私も会社に入社する時に、オンコロジーMRって勉強大変だよね。という噂を信じて漠然と「大変なんだなー」と思っていました。
そこで、なぜオンコロジーMRは勉強が大変と言われるのか考えてみました。
漠然としたイメージとして、
・英語論文を読む機会が多い。
・先生の質問が難しい。
・ばくぜんと色々勉強しないといけない。
・臨床試験が多い。など
色々と理由はあると思いますが、このあたりが多いところかと思います。
私もオンコロジーMRの経験もありますが、はっきり言って勉強は常にしないといけません。
それを嫌がる人もいると思いますが、営業マンである以上は自分の担当している商品に関しては、誰にも負けないくらいの知識が必要です。
例えば、大きな家電量販店などで担当してくれる人が自社製品について知らないなんて論外でしょう。
むしろ色々な製品のメリット・デメリットを把握した上で、お客さんの状況を聞いた上で、一番良い提案をしてくれるのが、本当に優秀な販売員だと思います。
これは誰もが感じることだと思いますので、MRに関しても同じことを求められているわけです。
そのため、オンコロジーMRの勉強だけが大変なわけではありません。
どんな製品を担当していても、勉強は大変です。
勉強法は人によって違うとは思いますが、自分に合った勉強法を選ぶのが一番良いです。
本日は参考までに私がやっている勉強法を書いていきたいと思います。
ガイドラインをひたすら勉強
これはオンコロジーMRなら結構やっている人が多いと思いますが、一番王道だと思います。
一昔前であれば、ガイドラインはあまり詳しいことは書いていない傾向もありましたが、最近のガイドラインは結構詳細に書いてありますし、臨床で困りそうなクリニカルクエスチョンなどにも言及しているものもあります。
ただ、ガイドラインは、一つの癌に対してかなり広いことが書いてあるので、自分が全然知らないところはかなり苦痛かもしれません。
オンコロジー領域のMRであれば、最悪薬物療法に関わるところだけは見ておきましょう。
できるなら、それに伴う参考文献などもしっかり読んでおくと、医師との会話に困らないと思います。
スマホなどで日経メディカルなどの記事をチェック
これもやっている人は多いと思います。
世の中、色々なニュースで溢れかえっていますからね。
日経メディカルなどは、かなり色々な癌種の話をまとめてくれているので、助かりますし、たまにKOLの意見なども載っているので、参考になると思います。
あくまで聞いた話ですが、アンケートなどはあくまで日経調べなので、「ふ~ん」くらいに思っていた方がいいらしいです。
他にも日刊薬業やミクスオンラインなどは、色々な話がかなり載っているので、チェックしておいてもいいかもしれませんね。
色々勉強する上で、色々なブログでの発信も意外と勉強になったりするので、自分のお気に入りのブログなども見つけておくといいと思います。
PubMedで新着記事を読む。
これはがっつり論文検索サイトですが、オンコロジーMRなら知らない人はいないと思います。
というかMRならみんな知っているのでは?
pubmedは文献検索の他にもキーワードを指定しておいて、新着記事をまとめて送ってくれるような機能もあります。
これを設定しておけば、定期的に新着文献が届くので、チェック忘れがありません。
学会報告を勉強する。
医学会はたくさんの学会があります。
オンコロジーであれば、ASCOやESMO、国内ならJSMO、JSCOなど、大きな規模の学会がたくさんありますから、そこでの発表を聞いて勉強するのも一つのポイントです。
特に海外の大きな学会は、治療を大きく変えるような発表もありますので、世界中のオンコロジストが注目しています。
学会参加ができるような会社もありますが、最近はなかなか厳しくなっているので、大手であれば、会社が出してくる学会報告のまとめを勉強するのがおススメです。
ちなみにTwitterなどで、検索すれば、意外と色々なコメント出してるツイートもありますよ。
自社のWebセミナーで勉強する。
これが意外と勉強になると思います。
いまやどこの会社もWebセミナーをやっていますから、意外とこれが一番まとまった情報になると思います。
本社主導のWebなどは、かなりまとまっている内容で、自社製品のポイントが良く理解できます。
なかなか施設で参加できないケースもあると思いますが、自己学習として見て勉強するのも一つの手かと思います。
医師との話の中で分からないことは素直に聞く。
これができない人も結構いるんですよね。
医師はプライドが高い人も多いですが、頭が良い人が多いので、意外と教えるのが好きな人もいます。
そのあたりをくすぐるように、上手く聞くと結構色々としゃべってくれる人も多いです。
そこで学んだことをさらに勉強して、次回の面会の際などに「あの時、先生に聞いたことさらに調べてみました」などと言うと、喜んでさらに話が盛り上がりますし、関係性も良くなると思います。
また、医師から質問を受けた際に、それについて自分で色々調べるうちにどんどん知識が身についていくパターンもあります。
それが一番良いパターンかな。と個人的には思っています。
どれだけ勉強してもいずれは忘れていってしまいますが、何か聞かれて色々苦労して得た情報のほうが圧倒的に自分の身に成ると思います。
そういった意味でもやはり医師と色々と話をするのが一番勉強できる方法です。
MRはこれからも勉強はしなければならない。

色々な販売情報提供活動ガイドラインなどが決められたため、各社色々な動きをしていますが、MR活動はかなり制限されていると思います。
とは言え、勉強しないと、時代についていくことができませんし、時代にあったMR活動ができません。
常に情報をアップデートしながら情報提供活動を行う必要があると思います。
MRはかなり肩身が狭くなってきていますが、それはどこの業界も一緒です。この状況を打破して生き残っていけるMRは、どんな業界であろうとやっていけるはずですよ。